【キャンプ場あるある】どうしてキャンプ場にはネコがいるのか

【キャンプ場あるある】どうしてキャンプ場にはネコがいるのか
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こんにちは! CRAZYCAMPライターの風呂巫女です。

私はふと思いつけばキャンプ道具を積み、各地をバイクで回っているのですが、ふと思ったことがあります。

「キャンプ場に定住してる動物って、ほとんどネコばかりじゃない?」と。

キャンパーは犬なのに「キャンプ場」はネコな不思議

よくよく振り返ってみると、キャンプで見かけるペットは主に2種類です。

1つ目の動物が犬です。主にキャンパーが連れてることが多いです。キャンプ用品店に行くと「犬用テント」や「犬用ダウン」が売られていることも多く、恐らく「キャンプに犬を連れていく」ということは一般的なのでしょう。

もう1つの動物がネコです。キャンパーで連れている人は見たことがありません。地域ネコの場合もありますが、大半の場合管理人さんが飼っていることが多いように感じました。

これは、伊豆の「夕日丘キャンプ場」にいた黒ネコちゃんです。大変人なれしており、管理人さん大好きオーラが漂った幸せそうなネコちゃんでした。

「キャンプ場にはネコがよく居着いている」と感じているのは私だけなのかと思ってネット検索してみたら、このようなツイートを見つけました。どうやらこのキャンプ場を何匹かのネコが根城にしており、ちょくちょくキャンパーに可愛いいたずらをしているようです。

基本キャンプ場の管理人さんは、キャンプ好きな人が多いです。ならば、ほぼキャンパーと同じペットや、キャンパーになじみのある動物を飼っていてもおかしくないはずです。

しかし、現実には「ネコ」が多い。これは不思議だ……!

そう思った私は「なぜキャンプ場にネコが多いのか」を調査してみることにしました!

ネコと犬の「人間観」

調べてみたところ、ネコと犬は「人間」をどうとらえているかが違うようです。

歴史的に、犬のほうが長く人間と暮らしています。「ヒト」という種族が狩りを覚えたころにオオカミなどが人間の食べ残しをもらっていたことから始まり、狩りの相棒や番犬として「人に従えばいいことが起きる」と遺伝子レベルで学習し、適応してきたのが犬なのです。

対してネコの歴史は浅いとされています。古代エジプトでネズミ駆除のために飼われていたのが始まりです。そのころのネズミはネコにとっての餌ですから、ネコにとっても利益があります。人間にとっても「ネコがいれば倉庫を荒らすネズミがいなくなる」という利益があります。

つまり、ネコは「人に従えば利益がある」のではなく、「自分にとって利益があるから従っているにすぎない」のです。よく言えば「人間と対等」なのです。そのため、無条件に人間の命令に従うのではなく、「それが自分の利益になるか」を考えて動いている節があります。

最近の実験結果でも、犬は人間に対して「群れのトップ」という認識を持っていますが、ネコは人間に対して「自分と同じような存在」という認識があるというデータが発表されていました。

私はこのことから、「キャンプ場にいるネコは、『キャンプ場に居続けることによってネコ自身に利益があるのでは?』」という仮説を立てました。

 

ネコにとっての「キャンプ場に住み着くこと」の利益

ネコにとってキャンプ場に住み着く利益とはなんでしょうか。

まず、餌を得やすくなります。食べ残しを得るということもありますが、キャンパーやキャンプ場の管理人から貰えることも多いです。

さきほども述べたように、キャンパーには犬好きが多いです。犬好きの場合、大抵の「もふもふでなついてくる動物」に対して好意的な感情を抱いていることが多いです。

大抵の動物好きは、こんな感じの目をしながら友好的にすり寄ってくるタイプのネコを見た瞬間イチコロです。

 

こんなふうに気持ちよさそうに転がっているのを見た日には「この姿を守ってあげなきゃいけない……」と謎の使命感に燃えます。

人間や動物に限らず、好意的に近寄ってくるものにはこちらも好意で返したくなるものです。

その好意の返し方は主に2つの形があると思います。

 

ネコを見たキャンパーの動き①餌をやる

「野良に餌をやってはいけない」

そう思いつつも、しっぽをぴんぴんに立てて「にゃーん」とすり寄ってくる動物には情が湧いてしまうものです。

耳の一部が切り取られた明らかに「地域ネコ」なネコの場合、「この地域に受け入れられているネコならちょっとくらい……」と考えてしまい、つい餌をやってしまうことがあると思います。

何度も言いますが、本来はやってはいけないことです。

しかし、友好的に近寄ってくるもふもふの魅力にあらがえなくなるというのも人情というものでしょう。

ネコにとってはしめたものです。現代は衛生管理が徹底されており、餌となる野ネズミを捕まえるのも一苦労ですし、ゴミ漁りも最近は対策がとられてきました。

「人間を見かけたら鳴き声をあげながら近寄る」だけで食いっぱぐれないのであれば、こんなに楽なことはありません。

ネコを見たキャンパーの動き②そっと見守る

「野良であれ人様の飼っているネコであれ、勝手に餌をやるのは良くないことだ」

もふもふの魅力になんとか抗い、このような行動をとるキャンパーも多いと思います。私もこのタイプのキャンパーです。

餌をあげていないので何もネコにメリットがなさそうですが、実はそんなこともありません。

ネコの天敵は意外と多くいます。

カラス、蛇、タヌキ、キツネ、サル、イタチです。

蛇は毒を持っている場合、ネコの命の危険にかかわります。

また、タヌキは狂犬病を持っており、噛まれたり引っかかれたりするとこれもネコの命が危なくなります。

カラス、イタチ、キツネは食性が似ているのもあり、餌の取り合いから喧嘩に発展することも多いようです。

サルは縄張り意識が強いため、うっかりサルの縄張りにネコが入ると襲われる可能性があります。

いずれの動物であっても、人間がいるだけでほとんど近寄ってこなくなります。

そのため「人間がそこにいる」という事実がネコにとっての大きなメリットになり、人間の出入りがあって管理もされているキャンプ場はまさに「ネコにとってのシェルター」といっても過言ではありません。

ネコは「キャンプ場」と共存している

ひょっとしたらキャンプ場の管理人さんの多くは、こうしたキャンプ場とネコの共存関係について、理解しているのかもしれません。

なので、基本はネコにとって危険な動物である「犬」をキャンプ場では飼わず、よりネコの安全を担保するために「そのネコを飼う」という選択肢をとっている管理人さんも多いのではないでしょうか。

キャンプ場と共存するネコたちにキャンパーができること

キャンプ場と共存するネコを見た時、私たちキャンパーにできることはなんでしょうか。

もっともネコのためになる行動は「ひたすら見守ること」でしょう。

餌をあげると、糞尿の被害がキャンプ場やその周囲に増えてしまう恐れがあります。その時「そこに泊まるキャンパーがよく餌をやっている」という事実があると、ネコのためにもならないだけでなく、結果的にキャンプ場の存続にも影響が出てきます。

ネコにとっては「人間がそこにいる」だけで大きな利益なのです。ついあげたくなる気持ちをぐっとこらえることが重要なのではないでしょうか。

「ネコ」と「キャンプ場」をずっと守っていくために

ネコが安らかに住む「キャンプ場」をよりネコにとっても人間にとっても「良い場所」にするためには、ネコの様子をそっと見守りながら、人間は人間でキャンプを楽しむのが一番です。

キャンプ場と共存している動物はネコだけではありません。

思い出した時にでも「キャンプ場と動物」の関係に少し目を向けてみませんか

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