出典:iwatani
外遊びの醍醐味であるアウトドアクッキングや、寒い屋外で活動するときの暖をとるツールとして様々な燃料があります。
それぞれのメリットとデメリットを知り、シーンに合せて使い分けることでアウトドアをさらに効率的に、そして楽しさにつなげることができます。
現在、様々な燃料がラインナップされていますが、今回はメジャーどころの木炭・ガス・アルコール・ガソリンについてそれぞれのメリットとデメリット、役立つシーン等をご紹介させていただきます。
遠赤熱と高火力!炭火の威力
木炭は、もっともポピュラーなアウトドアの熱源として使われています。
「夏と言えばバーベキュー!バーベキューと言えば炭火!」
炭火は、炭自体に火が回り白くなる、いわゆる「熾火(おきび)」の状態になると遠赤外線熱が発せられ、食材の中までムラなく熱が通り、高火力で食材を加熱調理する事が出来ます。
また、炭火独特の風味が食材につき、バーベキューならではの味を楽しむことができます。
これは屋内で食べる「焼肉」では味わえない味です。
また木炭は、コスパ的にも安価で概ね1,000円程度(5kg)でBBQ1~2回は楽しめます。
湿気さえ防げば、保存もわりと大雑把で済みます。倉庫に放り込んでおけば翌年も使う事ができます。
使用に際しては、着火させるまでに技術と時間を要しますが、最近は着火剤で点火させることができ、「炭起こし」なるツールまで売られているので頼もしいです。
ただし、「キャンプで頼れるお父さんの条件」としては、火おこしの技術は必須科目なので、ツールに頼らず炭火を起こすテクニックは身についておくべきでしょう。
ぼくが子供の時は、近所で集まってBBQをするときは、子供たちが団扇をかわるがわる仰いで汗まみれになって火をつけていましたが、BBQの技術にも時代の進歩を感じさせられます。
手軽で安全ガスバーナー
ガスバーナーは取扱も安易で、操作も比較的簡単です。
1番の強みは火力調節ができるといった点です。
ガス容器の形状でCB缶とOD缶に類型されていますが、それぞれの特徴についてご説明します。
寒冷地でも火力が安定OD缶
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OD缶の特徴は気圧の変化を受けにくいといった点です。
ガス燃料のデメリットとして、火力が気温に依存してしまうことです。
冬季など気温が低いと、ガスの出力が低下し火力が下がってしまう等、課題がありました。
取扱の安易さや軽量な設備からバックパッカーや登山者に使われていますが、雪山登山ではこの点に困っていました。
そして、この課題を解決すべく作られたのがOD缶です。
少々の低気温でも火力が維持されているので、ガスバーナーの短所を補完されました。
ただし、OD缶は、CB缶にくらべて、販売している店舗が比較的すくない傾向にあります。
また価格もCB缶に比べて高めです。小さいサイズでも1本500円はする感じです。
最近は、ホームセンターのアウトドアコーナーやスポーツ用品店、登山用品店で売られていますが。
どこでも手に入るCB缶
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CB缶は、いわゆるカセットガスです。
卓上コンロ用に使われるガスなので、お家で鍋を囲って食事をするときなどに、だれでも使ったことがあるでしょう。
CB缶はコンビニやスーパーなど、どこでも売っており手軽に手に入れることができます。
そのため、バイクのツーリング旅行等で多用されているそうです。
気候の良いと時期であれば、登山やハイキング先で簡単なクッキングやコーヒーを沸かして飲むこともできます。
シングルバーナとツーバーナ
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シングルバーナーは火口が一つで軽量・コンパクトです。小さく折りたためるものが一般的でバックパックに入れて登山やハイキング等で活用できます。
ツーバーナーは火口が二つあり、主にキャンプで多用されます。運搬は車に積載してというのが現実的です。
ぼくの経験ですが、火口が同時に2つ使えるというとは、意外と重宝します。
ゴハンを炊きながら味噌汁やカレーを同時に作れる等、一見あたりまえで自然な行為が、アウトドアでは困難だったりします。
1つの火口だけで複数料理をこなすと初めに作った料理が冷えてしまい思ったより美味しく食べられなかったという残念な経験もよくある話です。
手軽で安価!アルコール燃料
出典:住所不定キャンパーがお送りするキャンプ初心者の為の入門ブログCAMP IN JAPAN
アルコールバーナーの最たる特徴は、造りがいたってシンプルといった点でしょう。
バーナーというよりも燃料の容器といった方が適切かもしれません。
そんなわけでメンテナンスもチョー楽で故障はとは無縁ではないでしょうか。
微妙な火加減を調整することは不向きですが、火力調整の必要性が無ければ重宝します。
小ぶり持ち運びも便利なので、着火剤や暖を取る時の熱元など多用途に使えるため、緊急時のサバイバルパックの一つに加えておくと助かります。
〇液体アルコール(注:飲めません)
液体のアルコールは専用の容器に入れ、使う時に使う分だけ、燃焼用の容器に移し替えて使います。
使う分だけ消費できるので経済的です。
購入は登山用品店、ホームセンターや薬局(?)等でないと手に入らないため、あんまりポピュラーではない感じです。
〇通称「コケネン」固形燃料
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価格:1,458円 |
アウトドア専用の固形燃料等が売られていますが、会席の鍋料理でつかわれるコケネンや着火剤として売られている(ゲル状)のモノまで多種多様です。
1度燃焼させると、燃え尽きるまで待つ必要があり経済性に欠ける点もありますが、多用途に使えるのが固形燃料です。
ぼくは、緊急時のサバイバルパックの固形燃料を加えています。
燃焼用の専用の容器をありますが、陶器の器やアルミホイル、そのまま燃やすこともできるので、便利です。
燃費の良さと安定火力のガソリンバーナー
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価格:16,740円 |
ガソリンバーナーは、数ある燃料の中でも最も燃費が良い点です。また、気温に左右されることなく火力を維持できるので、長期関の雪山登山等では必須の道具です。
専用のバーナーも登山向けのコンパクトなシングルバーナーが沢山ありますが、キャンプユースのツーバーナーもよく見かけます。
デメリットとしては、「プレヒート」という操作が必要なものが多く、メンドウです。
また使用のガソリンも「ホワイトガソリン」という専用のモノを使わないと、バーナーが煤でつまり使えなくなります。
メンテナンスもそれなりに必要で、オフでも手入れを楽しんでやれる人向けです。
まとめ
家で使うエネルギーとして電気・ガス・灯油が一般的ですが、アウトドアでは様々なエネルギー源が準備されています。
どれを選ぶかも、活動シーンによってメリットデメリットがあるので、それぞれの特性を把握し使い別けが必要です。
特徴を把握し、その時、その場所に応じたエネルギー媒体を選ぶことで、アウトドアライフを楽しめるかと思います。
