【青崩峠デイキャンプ】じゃじゃ馬バイク「おにぎりくん」で酷道に行ってみた

【青崩峠デイキャンプ】じゃじゃ馬バイク「おにぎりくん」で酷道に行ってみた

こんにちは。クレイジーキャンプ ライターの風呂巫女です。

静岡県浜松市と長野県飯田市の間に「青崩峠」という場所があるのはご存知ですか?

国道152号線をちょうどぶった切るようにこの峠があります。ほろほろと崩れやすい地質のため、なんと日本のトンネル技術を持ってしてもトンネルが未だに掘れないという幻の「未開通国道」なんです。

今日はその「酷道」と言っても過言ではない国道152号線をバイクで走ってみたいと思います。

この原付バイク「おにぎりくん」で!

 

「おにぎりくん」の紹介

「おにぎりくん」ってどんなバイク?

タンクが三角形をしているので「おにぎりくん」と呼んで可愛がっているこのバイク、正式名称を「フォーゲル」といいます。

なんとママチャリより小さく、重さも52㎏! ほぼ私と同じ体重です。

この圧倒的ちびっこ感。問題点が1つだけ……

すぐこうなります。

前輪がめちゃくちゃ軽いんで、適当に運転してると勝手に前輪が浮きます

おまけに前輪から後輪までの長さが極端に短いため、ハンドルが機敏に反応しすぎます。運転中に「あっ、あそこの店気になるな……」とよそ見でもしようものなら、すぐにその心の迷いを拾ってハンドルが暴れだします。そのうえとんでもなくパンチ力のあるエンジンを積んでいるため、一度暴れだすともはや制御不可能です。

勝手に前輪が浮くわ暴れるわと倫理観のかけらもないトンデモバイク「おにぎりくん」ですが、どこかの無名メーカーが作ったわけではありません。

YAMAHAです。楽器とか作ってるあのYAMAHAです。車体にはもちろんメイドインジャパンと誇らしげに打刻されています。

いくら日本製といえども当然こんな絶叫マシーンバイクは売れず、今では中古すらほとんど存在しないレアバイクです。

こんな「いっちゃってる」バイクで、はたして生きて帰ってこれるのでしょうか?

 

おにぎりくんとの冒険は準備から始まる

キャンプ装備の厳選

このじゃじゃ馬バイク「おにぎりくん」とお出かけするには、出発の前から準備が始まります。

さきほども言った通り、このバイクすぐに前輪が持ち上がります。普通に乗っててもポンポン浮くので、後ろに荷物をたくさん積んだ日にはどこへ飛んでいくか分かったものではありません。

そのため、積んでいくキャンプ装備は最小限にしなくてはなりません。今回はデイキャンプなので、幸い荷物は少なくて済みます。

今回は「バイクで行ける限界まで奥に行った後、落ち枝を拾ってお湯を沸かしてコーヒーを飲む」という目的に絞った装備にします。

わくわく国道ツーリング

小さな荷物を背にとことこと

後ろにゴムロープでリュックサックを括り付け、いざ出発です。

おにぎりくんは「びぃぃん」っと景気の良いエンジン音をさせながらトコトコと走り出しました。

当たり前ですが原付バイクなんでめっちゃ遅いです。時速30キロまでしか出せません。

上り坂になるたびに「きついよおお」と言わんばかりにエンジンが鳴きますが、ここで休んでたらいつまで経っても着かないので頑張って走ってもらいます。

徐々に道幅が狭くなり、緑が多くなってきました。

時々面白そうな喫茶店が通り沿いにあります。野鳥が来るカフェですか。

確かに道の両脇にこんな立派な森があれば野鳥も来ますよね。

おにぎりくんは遅くても着実にトコトコと152号線を走っていきます。

だんだんと道幅が狭くなってきて、乗用車ならすれ違うのがやっとなくらいになってきました。

しかし、スリムでミニマムなおにぎりくんなら全く問題ありません。

浜松市内からおにぎりくんで2時間。ようやく青崩峠の案内標識が出てきました。看板によると、ここから30分くらいで着くみたいです。

 

国道から酷道へ

早速出迎えてくれた看板の数々

案内標識通りに青崩峠への道を進みます。

すると「林道青崩線」の看板とともにこんな標識が出迎えてくれました。

「国道152号線 未開通区間 早期開通促進」ってことは、開通させなきゃいけないって思いはあるんですね。とっくに頓挫してるもんだと思ってました。しかし、明らかに結構年数経ってそうな看板です。はたして今も工事してるんでしょうか。

進んでいくと急な坂道が現れます。かなりの勾配ではありますが、舗装はされてるので走りやすいです。

走っていくとまた大きな看板が姿を現しました。

青崩峠にトンネルを掘る工事自体は今も行われているらしく、平成30年10月時点では883m掘れてるみたいです。一応完成させる気はあるみたいですが、どちらかといえば「引くに引けない」という言葉が正しいのではと推測します。

だんだんと倒木や苔が増え、酷道感が増してきました。

舗装は一応されているのですが、落ち葉の層が厚すぎてほぼタイヤが地面にくいつきません。

ついには舗装がなくなりました。

「石が青いから青崩峠なのかなあ」とか何でもないことを考えながら無心にハンドルを握りました。

駐車場を通りすぎ、いよいよ道なのかよくわからない地帯へ。

完全にただの林道ですね、本当にありがとうございました。

落ち葉でつるつる滑りますが、おにぎりくんはとっても小さいので両足をつけて楽々走れます。

こんな道なら楽勝じゃんと調子に乗ってたら、だんだん地面の石が大きくなってきたような……

突然の溝、爆誕。

石に乗り上げておにぎりくんが尻の下で暴れまくります。

ハンドルはすっかりどこにいくか分からなくなり、私は振り落とされないように必死にバランスを取りながら「あばばばばば」と変な雄たけびを上げつつ、前に進んでくれることを祈るばかりでした。

完全に林道ジェットコースターと化したおにぎりくんは誰にも止められません。さながら「おむすびころりん」です。問題は転がっても特にネズミがご褒美くれたりしないことと、転がるのがおむすびくんだけじゃないってことですかね。

ようやく舗装路を見つけ、つかの間の休息です。

この道が永遠に続けば良いなあ……

まあ続くはずないんですけど。

諦めて林道ジェットコースターを楽しみましょう。

ふと疲れて横を見ると、こんな景色が広がっていました。

もう紅葉の季節かあとしばし見とれます。

振り落とされないように必死すぎて気づきませんでしたけど、こんなに綺麗なところを走っていたようです。

もう少しだぞと自分を奮い立たせて、おにぎりくんにまたがりました。

国道152号線青崩の最奥

青崩峠までの道は突然ここで途絶えます。

代わりに階段がありました。遊歩道との看板があるので、歩いてなら行くことができるのでしょう。

さすがにおにぎりくんジャンプできないので、階段は登ることはできません。

ここでデイキャンプをすることにしましょう。

幸いにもすぐに薪になりそうな落ち枝はいっぱいあります。

針葉樹が多いエリアなので、よく燃えそうですね。

コーヒーを飲んで一息つきます。

焚火は良いですね。ゆらめく炎を見ていると癒されます。

ここまでくるのに、距離としては入口から10キロも走ってないと思います。

しかし、暴れまくるじゃじゃ馬「おにぎりくん」との探索は立派に冒険と呼べるものでした。

 

小さなじゃじゃ馬バイク「おにぎりくん」との酷道体験は非日常の連続だった!

いかがでしたか?

距離にしてはそこまで長い道ではないので、徒歩でも十分に探索できる場所だと思います。紅葉がとてもきれいな場所です。くれぐれもバイクで行かないように!

ライター:風呂巫女

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