最近寒くなってきましたね。今年は暖冬だと言われていますが、それでも外にいると体が冷え切ってしまいますよね。
キャンプで暖を取る時、電気毛布などもありますが、キャンプならではの暖の取り方として「焚き火」があります。
焚き火の組み方を何パターンか覚えるだけで、焚火の性質が大きく変わるって知ってましたか?
今回は私がよくする焚き火の組み方をご紹介しましょう。
焚火の薪の組み方①平行型
湿った薪・調理に向いた「バランス型」
火持ち:★★★☆☆
火の勢い:★★★☆☆
扱いやすさ:★★★★★
写真映え:★★★☆☆
私が一番使う焚き火の組み方です。
太い薪を「枕」のようにして、太い枕木に対して薪を直角に並べていきます。直角に並んだ木たちが平行に見えるため「平行型」と呼ばれています。
この組み方は一言でいえば「バランス型」です。
この置き方は位置によって温かさが違います。より火元に近い枕木付近が熱く、枕木から離れるごとに温度が低くなるため、「火元に近いところで肉を焼き、枕木から離れたところで保温する」という芸当ができたりします。そのため、調理向きです。
また、この組み方は乾いた薪でもできますし、湿った薪にも向いています。
キャンプ場で薪を買った時、乾燥が十分でないものが混ざっていたりしませんか?
この組み方だと、「枕木付近の熱で薪を乾かしながら燃やす」という芸当ができます。
焚火の薪の組み方②星形
のんびり暖を取る「じっくり型」
火持ち:★★★★★
火の勢い:★★☆☆☆
扱いやすさ:★★★☆☆
写真映え:★★☆☆☆
このように5本の薪を放射状に並べたものです。とにかく消えにくいので、私はブッシュクラフトをする時によくこの組み方をします。
別名「インディアンの焚き火」と言われています。この焚火は一言でいえば「じっくり型」です。
中央で燃やしながら、少しずつ並べた薪を中央に寄せていく焚火のやり方です。火の勢いはあまりないですが、火持ちがとても良いです。うまく管理すれば、前日の夜に起こした火が翌朝も使えてしまいます。とにかくじっくりじわじわ燃えます。
強火で行うような調理には向いていませんが、とろ火でゆっくりと煮込むような調理には使えます。
薪を節約しながらゆっくりと暖を取りたい時におすすめです。
焚火の薪の組み方③傘形
ミニマム高火力型
火持ち:★★☆☆☆
火の勢い:★★★★☆
扱いやすさ:★★☆☆☆
写真映え:★★★★☆
星形の中央を高くし、ちょうど傘のような形で組んだものです。主に「ソロストーブ」や「ヘキサゴンウッドストーブ」のような、落ち枝を拾って燃やすタイプのウッドストーブでよく私が使う組み方です。
一言でいえば「ミニマム高火力」です
火の勢いが強く、組むのに最小限のスペースしか必要としません。そのため、小さい焚火台で「お湯を沸す」などの、調理に使えるくらいの高火力を得たい時におすすめです。
その代わり燃え尽きるのが早いので、薪の継ぎ足しは早めに行いましょう。
焚火の薪の組み方④井形
ド派手な高火力型
火持ち:★☆☆☆☆
火の勢い:★★★★★
扱いやすさ:★★☆☆☆
写真映え:★★★★★
薪をちょうど「井」の字のように並べるやり方です。上に並べていくときには、下の薪と少しずらして組むのがコツです。
私は、仕事でむしゃくしゃして「なんでもいいからぱーっと遊びたい!」となった時によく使います。一言で言うなら「ド派手な高火力型」でしょう。
焚火を勢いよく燃やすのに重要なのが「空気の流れ」です。ちょうど煙突のように、空気が下から上へと流れやすいように道を作ってやると効率よく酸素が回ってよく燃えます。この形は上昇気流がとても起きやすい形で、あまりふいご等で空気を送らなくても勝手に燃えてくれます。
「これぞキャンプファイヤーだ!」という勢いのある炎を上げて楽しむのにとても向いています。文字通り「火柱」が立つので正直超楽しいです。当然そんな勢いなので調理には全く向きません。料理が一瞬で消し炭と化します。
よく燃えるので当然燃え尽きるのも早いです。普段平行型で一晩かけて使いきる薪の量なら、この型だと3時間もあれば燃やし尽くします。
暖をとるのには向いていませんが、夏キャンプのアクティビティとして焚き火を楽しむのにはうってつけの組み方でしょう。
初心者におすすめな焚火の薪の組み方は?
4つの中からどれを選べばいいのか分からないという方には①の「平行型」をおすすめします。
私のキャンプの経験則として「1つのことだけに特化したものより、なんでもある程度こなせるものの方が使いやすい」というものがあります。これは焚火にも当てはまります。
この平行型はまず火力調整がとても簡単です。燃え尽きる速度も早すぎず遅すぎないので、薪を継ぎ足す間隔が適当でも大丈夫です。
単純に火元に近づけたり離したりすれば火加減の調整が可能ですから、そこまで調理の時に薪をいじらなくてもいいというのも初心者オススメポイントな点です。
まずは平行型に挑戦してみて、自分のキャンプスタイルに合わせて「火持ち」寄りの星形にするか、「火力」向きの井形にするか決めるのもありでしょう。
冬キャンプは焚火で温まろう
いかがでしたか?
焚き火台を持っていなくても、直火OKのキャンプ場を探せば焚き火をすることができます!
ゆらめく炎にはリラクゼーション効果もあるそうです。
ぜひ次のキャンプでは焚火をして温まりませんか?
バイクでキャンプをして放浪する女子キャンパーです